ユーラシア大陸横断の旅
LINKS GUEST BOOK HOME

   
 
バイカル湖について
2005. 0321-0324
シベリアの神秘・バイカル湖
遙かシベリアの内陸部に位置するバイカル湖は、首都モスクワからでも5000km以上の道程となる 。これは日本からの距離とさほどかわらない。ロシア人にとってもバイカル湖は遠く神秘的な湖なのである。
バイカル湖への起点は、一般旅行者の場合ほぼイルクーツクに限られるだろう。バイカル湖の南西部北岸にあるリストビャンカへは、イルクーツクから約70kmの距離で、バスやタクシーで行けるし、夏場なら船も出ている。リストビャンカまで辿り着けば、徒歩で湖岸に出られる。
バイカル湖はシベリア鉄道の車窓からも見える。ウラジオストクからイルクーツクへ向かう途中、ムイゾヴァヤからスリュジャンカ1の間、湖の南西部に沿って列車が走るからだ。地図上では、バイカル湖をほんの少しかすめている程度にしか見えないが、3時間余りもバイカル湖岸を走ることになる。季節によっては、この区間を夜間に走ることもあるようだから、車窓からバイカル湖を眺めたい人は、あらかじめ時刻表をチェックしておくことをおすすめする。その気になれば近郊電車でムイソヴァヤまで往復する手もあるだろう。
ちなみにこのバイカル湖岸線は、日露戦争開戦時には開通しておらず、補給は連絡船あるいは氷上鉄道によって代替輸送されていた。それでは春先や秋口など、湖上の結氷が安定しない時期には輸送が困難となり、多くの兵士や物資がイルクーツクに足止めをくらうことになってしまう。そのため開通工事が急がれ、開戦から7ヶ月余りの9月25日には戦線が開通することになる。


line  
  line   Google Map。この辺の地域は拡大表示できないようなので、あまり意味はありませんでしたが。   line



バイカル湖は琵琶湖の47倍もの広さがあり、湖水面積は31500km²。地球上の淡水全体の5分の1が蓄えられているという。
地質学的にも約2500万年の歴史をもつ世界でもっとも古い古代湖である(琵琶湖で400万年)。水域が長期にわたって維持されてきた古代湖では、その湖を中心とした環境に適応し、独自の進化を遂げた固有種と呼ばれる生物が棲息する。そのため多くの古代湖では豊かな生態系が見られるのである。バイカル湖の固有種としては、サケ科の「オームリ」や、ウキカジカ科の「ゴロミャンカ」、そして淡水アザラシのバイカルアザラシなどが有名だ。
バイカル湖は、シベリアの奥地という厳しい立地条件ゆえに、人跡も少なく、周辺の多くが切り立った崖に囲まれているため、琵琶湖のように汚染や外来生物の進入に侵されることがなかった。そのため湖水の透明度は世界一を誇り、外来種による生態系の破壊も確認されていない。ただしスターリン時代に建設されたパルプ工場が現在でも稼働しており、廃液による汚染が懸念されている。

      真冬のバイカル湖(絵ハガキから)。このように冬季には湖面がすっかり氷に覆われてしまう。湖岸は断崖絶壁で、湖面に降りれるところが少ないのもバイカル湖の特徴である。  


オリホン島
バイカル湖には20以上の島がある。最大の島は、中西部にあるオリホン島で、面積は730km²。日本で2番目に大きい島である奄美大島(720km²)よりも少し大きい。オリホン島には標高1274mの山もあり、人口は約1500人。大半はモンゴル系のブリヤート人である。島の東側にはバイカル湖で最も深い部分があるが、北側には比較的浅い水域が広がっている。この辺りでは古くからオームリ漁が行われており、島にある水産加工場で塩漬けにされる。このオームリは、リストビャンカやイルクーツクのホテルで饗されており、バイカル湖の珍味として観光客に人気を博している。
またオリホン島の北東、スビャトーイ=ノース半島の沖には、ウシュカーニ諸島がある。大きい島でも9km²ほどの広さしかないが、この辺りの地層は、古生代のはじめカンブリア紀の石灰岩層だ。湖岸からバイカルアザラシが見られる唯一のスポットもこのウシュカーニ諸島周辺となる。


      バイカル湖を見に行くなら夏期にしましょう。3月中旬でこの調子です、雪解けは6月を過ぎてからになります。  


リストビャンカ

リストビャンカとは「カラマツの生える場所」という意味だ。バイカル湖への玄関口として古くから知られた町である。一般の旅行者が取るべきルートとしては、ほとんどここが唯一であろう。むろん他のルートもあるが、交通や宿泊の便が非常に悪い。リストビャンカには、ホテル・バイカルという大きなホテルが丘の斜面にあり、見晴らしがよく、湖面を遠くまで眺めることができる。
1960年、旧ソ連を偵察飛行していた米国のU-2偵察機が撃墜され、アメリカによるソ連偵察の事実が公になった事件が起きた(U-2撃墜事件)。この年に予定されていたフルシチョフとアイゼンハワーの会談は、急遽取りやめとなってしまったが、このときの米ソ首脳会談の予定地とされていたのがリストビャンカであった。 リストビャンカにあるホテル・バイカルから少し歩くと見える保養所が米ソ首脳の滞在予定地であった施設だ。


 
  バイカル湖 琵琶湖
面積 31500km 670km
最深部 1741m 104m
透明度 41m 6m
湖面標高 456m 85m
湖岸線の長さ 2000km 241km
    バイカル湖と琵琶湖の比較。
理科年表2002年版による。
 

 
 
U-2
アメリカ合衆国の高々度偵察機。ロッキード社がF-104をベースに開発し、アメリカ空軍とCIAに採用された。1956年頃からソ連領空を飛んで偵察を行っており、ソ連防空軍のMiG-19Pなどの迎撃戦闘機による邀撃を受けてはいたものの、Su-9迎撃戦闘機が配備されるまでは、ソ連にはU-2に有効な攻撃を与えられる高度に達することのできる戦闘機は存在しなかった。一方でソ連は、U-2を撃墜するための新型地対空ミサイルを開発。1960年にCIA所属のU-2偵察機がソ連領空侵犯をし、偵察飛行をしていたところ、S-75地対空ミサイルにより撃墜された。
 
 
 
目次
 
 
 
 
 
ロシア旅行ガイド
 
 
 
 
 
 
 
 
ページトップへ  Go back to the page top このサイトについて  Terms of Use 管理人の自己紹介  About me コラム  Column メールフォーム  Contacts
 
コピーライト