バイカル湖は琵琶湖の47倍もの広さがあり、湖水面積は31500km²。地球上の淡水全体の5分の1が蓄えられているという。 地質学的にも約2500万年の歴史をもつ世界でもっとも古い古代湖である(琵琶湖で400万年)。水域が長期にわたって維持されてきた古代湖では、その湖を中心とした環境に適応し、独自の進化を遂げた固有種と呼ばれる生物が棲息する。そのため多くの古代湖では豊かな生態系が見られるのである。バイカル湖の固有種としては、サケ科の「オームリ」や、ウキカジカ科の「ゴロミャンカ」、そして淡水アザラシのバイカルアザラシなどが有名だ。 バイカル湖は、シベリアの奥地という厳しい立地条件ゆえに、人跡も少なく、周辺の多くが切り立った崖に囲まれているため、琵琶湖のように汚染や外来生物の進入に侵されることがなかった。そのため湖水の透明度は世界一を誇り、外来種による生態系の破壊も確認されていない。ただしスターリン時代に建設されたパルプ工場が現在でも稼働しており、廃液による汚染が懸念されている。