「モスクワは涙を信じない(МОСКВА СЛЕЗАМ НЕ ВЕРИТ)」(1979)/監督:ウラジーミル=メニショフ
ソビエト国内で公開されるや、公開5ヵ月にして6900万人の観客を動員、その年のソビエト映画のベストワンにも選ばれた作品。ソ連映画としては珍しく、軽快なタッチでテンポ良く描かれている。モスクワを舞台に、3人の女性の悲喜交々の人生を時に激しく、時にユーモラスに描いた群像ドラマ。
「一年の九日(9 Дней Одного Года)」(1961)/監督:ミハイル=ロンム
ミハイル=ロンム監督の代表作。スターリン賞を受けるなど、時代の要請に従った作品づくりをしていたロンム監督だが、「雪どけ」以降は革新的な映画制作につとめた。タルコフスキー・コンチャロフスキー・チュフライら多くの俊才がロンム監督に師事したことでも有名。
愛と友情で結ばれた男女3人の物語なのだが、舞台はシベリアの地方都市にある原子力研究所。核融合の実験をしている…。設定は時代を感じさせるが、大胆なカメラワークとスリリングな展開で、これまでの映画の常識を打ち破り、数々の映画賞を受賞した話題作。
「光と影のバラード(СВОЙ СРЕДИ ЧУЖИХ. ЧУЖОЙ СРЕДИ СВОИХ)」(1974)/監督:ニキータ=ミハルコフ
ニキータ=ミハルコフ監督の処女作。1920年代の食糧難の危機に晒されているロシア情勢を背景に、金塊護送任務に就いた赤軍兵士・シーロフと、白軍やアナーキストたちとの攻防戦を描く。
監督自身が盗賊の頭目ブルィロフ、白軍大尉レムケには「ストーカー」のアレクサンドル・カイダノフスキーが演じている。
「オブローモフの生涯より(НЕСКОЛЬКО ДНЕЙ ИЗ ЖИЗНИ И.И. ОБЛОМОВА)」(1979)/監督:ニキータ=ミハルコフ
19世紀に活躍した文豪、イヴァン=ゴンチャロフの原作で描くドラマ。無気力で怠惰な生活を送るオブローモフと、そんな彼を囲むふたりの男女との人間模様を、軽快に風刺を交えて綴る。ニキータ=ミハルコフ監督の「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」につづく長編第5作で、1980年カンヌ映画祭に出品されて評判となった。