ユーラシア大陸横断の旅
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ロシアアニメーション特集

ロシアアニメの歴史は100年近くあり、帝政ロシア時代にまでさかのぼることができる。最初の作品は、粘土と針金で作った人形をコマ撮りした、「うるわしのリュカニダ」というアニメーションだ。しかしこれら最初期の作品を、現在観ることは難しい。ここではカラー作品でかつDVD化され、容易に入手できる作品を紹介してみたい。
ちなみにロシアでカラー映画が作られはじめたのは対独戦以後。戦利品にAGFAのカラーフィルムを入手し、同時に生産技術ももたらされたことから、ソ連でも高品質のカラーフィルムが生産されるようになったそうな。

 
 
「イワンと仔馬」(1947)/イワン=イワノフ=ワノー
(邦題は「イワンのこうま」とも表記される)。
ソ連初のカラー長編アニメ。原作はピョートル=エルショフが民話を題材にして描いた「せむしのこうま」。
ディズニーの影響を受けながらも、ロシアの伝統美を表現し、独特の世界観を見いだした。手塚治虫もこの作品にインスピレーションを受け、「火の鳥」にその影響が見られる。
長期間にわたり人気のあった作品であるため、ネガが破損し、リメイク版が1975年に制作されている。しかしこのリメイク版の評価は低く、破損したネガを修復して作られたフィルムを現在では観ることができるようになった。
 
 
「森は生きている」(1956)/イワン=イワノフ=ワノー
ロシアアニメの長老的存在・イワン=イワノフ=ワノー監督、マルシャーク原作によるファンタジーアニメ。わがままな女王に仕える少女と、一瞬のうちに季節を変えることができる“十二か月の兄弟”との出会いから始まる不思議な現象を彩色豊かに描く。

 
 
「雪の女王」(1957)/レフ=アタマーノフ
ソ連長編アニメの最高傑作と評される作品。
原作はアンデルセンの童話。
宮崎駿がこの作品の演出に影響を受けたことでも知られる。観たということを忘れるほど昔に観たのだが、いくつかのシーンがしっかりと記憶に残っている。いま見ても画期的な表現や演出の細かな気配りが、この作品を鮮烈なものにしている。昨今の大量消費型アニメーションにはない、制作者たちの情熱を感じとることができるだろう。
2005年5月からNHKでも同名のアニメが放送されている。原作に比してやたら長いが…

 
 
「蛙になったお姫さま」(1954)/ミハイル=ツェハノフスキー
ソビエト・アニメの創始者の一人であり、耽美ファンタジー派として名高いツェハノフスキー監督の代表作。1954年マル・デル・プラタ国際映画祭特別賞受賞。ロマン=カチャーノフらがスタッフとして参加している
お姫様を救うべく、ひたむきに魔王の城を目指し、戦い、協力する動物たち。幻想的な色彩美あふれる映像はこの時代のアニメ隆盛期の名作郡の中でも、ひときわ異彩を放っている。


 
 
「チェブラーシカ」(1969~)/ロマン=カチャーノフ
エドゥアルド=ウスペンスキーの児童文学が原作の人形アニメ。
ロシアのシリーズアニメは特定の監督によって、非常にゆっくりとしたペースで制作されるが、この「チェブラーシカ」も、1983年までに計4本が作られた。
美術監督であるレオニード=シュワルツマンが制作したキャラクターが、あまりにもかわいらしいため、日本でもリバイバル公開されて大人気となった。当時ロシアでも国民的人気を博し、キャラクター商品も数多く出ている。DVDは廃盤決定だそうです…。
 
 
「ミトン」(1967)/ロマン=カチャーノフ
「チェブラーシカ」のスタッフが1967年に製作したパペット・アニメの短編。主人公の少女は、子犬を飼いたくてしかたがないが、ママは猛反対。がっかりした少女が、雪の上で真っ赤な手袋を犬だと思って戯れているうち、いつの間にか手袋はかわいい子犬に変身してしまった! まったく台詞を使わずに、人形の微妙な顔の向きや姿勢で感情を表現する。

 
 
「ユーリ・ノルシュテイン作品集」(1967~)/ユーリ=ノルシュテイン
繊細な映像と叙情溢れる物語が高く評価され、多くのクリエイターから愛されてきたロシアのアニメーション作家、ユーリ・ノルシュテイン。その代表作である「話の話」を始め、日本で初めてパッケージ化される「25日・最初の日」「ケルジェネツの戦い」「狐と兎」「あおさぎと鶴」「霧につつまれたハリネズミ」「話の話」「Seasons」「My Green Crocodile」全8作品。
 
 
「ロシア・アニメーション傑作選集 Vol.1」(????~)/アンドレイ=フルジャノーフスキー・エドゥアールド=ナザーロフ
可愛い動物や素朴な人形の愛らしさで話題を集めるロシアの傑作アニメをたっぷりと収録したシリーズ第1弾。本作はブルジャノフスキー監督とナザロフ監督をフィーチャー。「Armoire」「There Lived Kozyavin」「King's Sandwich」他全、12作品を収録。
 
 
「ロシア・アニメーション傑作選集 Vol.2」(????~)/フョードル=ヒートルーク
ロシアアニメーションの傑作選集第2弾。可愛い動物や人形の愛らしさが話題を集めているロシアアニメ。その創始者とされ、世界中から尊敬の的となっているフョードル・ヒートルーク監督の『ある犯罪の話』『フレームの中の人』他、代表作5作品を収録。
 
 
「ロシア・アニメーション傑作選集 Vol.3」(????~)/ニーナ=ショーリナ・イデヤ=ガラーニヤ
ロシアアニメーションの傑作を紹介するシリーズ第3弾は、人形を中心とした立体アニメーションを厳選収録。ニーナ・ショーリナの実験的な3作品他、「鶴の恩返し」をモチーフにしたイデヤ・ガラーニャの優美な作風なども楽しめる。
 
 
「ロシア・アニメーション傑作選集 Vol.4」(????~)/レフ=アタマノフ・エレーナ=フェードロワ
世界のアニメーションを楽しめるシリーズの、可愛い動物や素朴な人形の愛らしさで話題を集めるロシア編第4弾。ロシア最大のアニメーションスタジオ“ソユーズムルトフィルム”の傑作の中から、シンプルな線で描かれる可愛い作品を中心に収録する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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