ユーラシア大陸横断の旅
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ウラジオストク空港
2005. 0315-0316
空港にて
ウラジオストク空港に着陸すると、北朝鮮の飛行機が真横に停泊している。北朝鮮籍の旅客機をナマで見るのは初めてだ。ぜひとも写真を撮りたかったが、到着口には迷彩服を着た軍人がやたら並んでいるので、カメラを構えるのはちょっと怖い。ソビエト時代は何でもかんでも撮影禁止だったそうだから、ロシアになったからとて安心できない。空港など撮影してはまずいに決まっている。ましてやウラジオストクにはロシア太平洋艦隊の基地もある。一般旅行者に開放されたのは、やっと1992年になってからのことなのだそうだ。それまでは軍港の町としてロシア人さえも立ち入り制限されてきた。


line   ウラジオストク航空機内   line   ウラジオストク航空XF-806便機内。古い。リクライニングのロックがかからない。壁はベコベコしているし、飛行中は窓の周辺からビシビシ音がする。ただしスチュワーデスは美人。
シートがバタンと90度後方に倒れるのには驚いたが、これは有事の際には貨物機に転じるための配慮らしい。
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ロシアの入国審査を受けようとする日本人は俺だけか? 日本人団体客がたくさん乗っていたと思ったが、彼らはみんなトランジットで平壌へ向かう在日朝鮮人たちなのであった。そういえばウラジオストクから平壌まではものすごく近い。こんなに速くて便利な移動手段があるのに、なぜ新潟から出港する船舶などに固執するのか? きっとめったやたらに多い荷物を運ぶためなのだろう。

空港からウラジオストク市内までは距離があるのでトランスファーを頼んでおいた。空港には夜に着くので、タクシー以外の移動手段がない。ロシアには白タクしかないので、値段の交渉がやっかいなのである。むろん空港出口にはタクシーの客引きがたくさんいる。しかしこいつらのうさんくさいこと。どいつもこいつも詐欺師面だ。こんなのに乗ったら絶対ボッタくられるに違いない。ひとりで乗るにはもったいないがトランスファーを頼んでおいてよかった。


line   ウラジオストク航空機内食   line   ウラジオストク航空の機内食。肉は臭いし味がない。パンはパサパサ。ニンジン固い。米には芯がある。さらにトマトにはカビが。とにかくマズい。   line


ウラジオストク空港からウラジオストク市内へ
市内まで約50Km。道路は広いのだが、市内に近づくにつれて大渋滞。街中を走るクルマの大半は日本製だ。日通のトラックが走っている。おお、さすが日通。ロシアにまで進出しているのか。エプソンの営業車も走っている。うむ、日本企業の進出も著しいらしい。○○幼稚園のバスや、○○鮮魚の水槽車や、豆腐屋の軽トラックまで走っている。みそしょうゆ? 何だこりゃ。どうも日本では中古車市場にのせられないクルマを安く(あるいはタダで)輸入しているらしい。屋号のペイントぐらい消せばいいのに。後日港に行ったら、日本の中古車を満載した貨物船が多数荷下ろししていた。なかにはフロントガラスの大破した事故車が混じっている。日本なら即廃車である。しかしロシアでは圧倒的に人気のあるのがRV車だ。相当に壊れていようが修理すれば商売になるとみえる。冬の積雪、春の泥濘を乗り切るためにはやはり四駆でなければならない。皮肉なことに、ここでは四駆に定評のある三菱が一番人気なのであった。トヨタはその次。ホンダは名前もでない。道を行くクルマは雪解け泥の飛沫をあびて、みな一様にドロドロの状態で走っている。寒々とした景色を強調するシラカバの林が美しい。

ウラジオストクは丘陵に囲まれている。市内に入るまでの風景は、坂道の多い港町として長崎を彷彿とさせる。しかし渋滞がものすごい。結局、市内まで約2時間かかった。関空からウラジオストク空港まで時差を考えなければ1時間ちょっと。 ウラジオストク空港から市内まで出るほうが倍ほど時間かかるのか…。運転手は片言のイギリス語と、もっと片言の日本語を話す。俺は片言のロシア語を話すが、あっというまに語彙に窮してしまうので、話題が続かない。


ホテル・プリモーリエ
ホテルに到着。 水道管が古いためか、お湯は赤錆色だ。遅いので寝る。

23時半頃、突然部屋の電話が鳴る。いったい何の用だ? こんなところに知り合いはいないのだが…。「こんや わかい おねえさん と あそばない?」 男の声でとてもあやしげな日本語だ。用件もあやしい。まさかトランプして遊ぶわけでもあるまい。遊びたい盛りだが、ここはぐっとこらえる。何しろロシア初日ではないか。しかし極東の若いロシア人女性は美人なのである。まずすらりと細い。スペイン娘やポルトガル娘のようにデカ尻ではない。藤原紀香体型である。草彅剛くんが「通りの角を曲がる女性すべて藤原紀香」などと言っていたが、まあそれは大げさとしても、あながち大げさでもないように思う。モスクワと違うところは、それなりに歳をくった女性でもそれなりに細さを保った人の割合が多いということだ。
念のため断わっておくが変なホテルに泊まったのではない。そもそもロシアでは外国人の宿泊可能なホテルは限られている。フロントのお姉さんは美人だし、ガードマンもいるマトモなホテルだ。ちなみにホテルの名前は「プリモーリエ」。高級ホテルばかりのウラジオストクでは比較的安いホテルなので貧乏旅行者ならたいてい泊まることになる。比較的安いとはいえ、外国人はシングル一泊で1万1100円もとられてしまう。だがなぜピンポイントで日本人の宿泊している部屋に日本語で電話をかけてこれるのか。 どうもホテルなり現地旅行社が情報提供しているとしか思えないのだが。
それはともかく「うん、あそぶ」と答えたら、いったいどんな女性がやってくるのだろう。マトリョーシカおばさんか? それともロシア美女か? 気になって眠れない。
 
 
ウラジオストク航空
主要路線で就航しているのは、TU-154型機。関西国際空港からウラジオストクまでは、騒音対策を施したTU-154M型機が就航している。尾翼の根本に設置された3発のエンジンが特徴。
2005年6月には最新鋭のTU204-300を4機導入し、ウラジオストク~モスクワ・サンクトペテルブルグ間のノンストップ運航をスタート、一部は日本路線にも来航している。


ホテル・プリモーリエ
ウラジオストク駅や郵便局にも近くて便利。1964年オープン。全120室。2004年改装され、ロビーも部屋もきれいになった。
 
 
 
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