ユーラシア大陸横断の旅
LINKS GUEST BOOK HOME

   
 
ウラジオストク要塞博物館
2005. 0315-0316
アムール湾
ウラジオストクは想像以上に大きな都市だ。日本から飛行機でほんの1時間の距離に“ヨーロッパ”を味わえる街があるのは驚きだ。もう3月なので想像していたほど寒くはないのだが、じっとはしてはいられないほどの寒さはある。アムール湾は氷に覆われ、沖の方では氷に穴を穿って釣りをしている人たちがいる。凍っているとはいえ、もう徐々に溶けかけているところもあるので危なっかしい。
アムール湾にはビーチもあり、このあたりはスポーツ湾などというらしい。ここらは夏場には泳げるのだが、何しろ汚い。あちこちに散乱しているこのウマのクソは何だ。ウマのクソが練り込まれた砂浜にみな寝そべるのか? まあウマは草しか喰わないので、イヌのクソよりは清潔だといえる。ただしイヌのクソだって散乱しているのだが。
女の子がウマに乗ってビーチを駆ける。若い男の二人組にちょっかいかけられてた。なんだか鈍くさいウマだ。サラブレッドではなく、モンゴル人が乗っている鈍太いウマに似ている。どすどすといった感じで、あまり颯爽とはしていないが、足の太い頑丈そうなウマだ。

ところでウラジオストクでは、横断歩道や歩行者用信号がほとんどない。しかし交通量はかなりのものだから、道路を渡るのは命がけになる。ロシアに限らず旧東欧諸国では、歩行者優先という考え方は存在しないので、無理に渡ろうとすると本当に危険だ。実際に交通事故も多いらしい。


line     line   アムール湾。
水平線の彼方まで結氷している。鉛色の空は写真に撮っても映えない
  line


ウラジオストク要塞博物館
ウラジオストク要塞博物館に行く。見学者は誰もいない。勝手に入っていいものかと、まごまごしていると、雪かきをしている男が中まで案内してくれた。真っ暗だが、入場券売りのおばさんが出てきて、照明をつけてくれる。ついでに彼女は、「キッタイスキー(中国人)だ。見ろ」などといいつつ、中国兵のマネキンの前まで案内してくれた。残念ながら俺は中国人ではない。

ここではソ連海軍太平洋艦隊の資料が興味深い。千島占領時のロシア艦隊航路図があったので、つい見入ってしまう。 そこで先ほどのモギリのおばさんが話しかけてきた。場所が場所だけに日ソ中立条約破棄の是非について議論をふっかけてきているのかと思ったが、おばさんの表情は無邪気だ。「 по-англйски, пожалуйста. 」(英語でお願い)などと言ってみるが無理っぽい。辞書による指さし会話を試みると、どうやら「何かご質問は?」ということらしい。ありがとう。質問したいことは山ほどあるが、ロシア語では絶対無理だ。外を見学したいというと、荷物を預かってくれるとのこと。想像してたのとは違い、ロシア人は意外と親切に思える。


      ウラジオストク要塞博物館館内。
軍事関係の資料が、年代をさかのぼっていく流れで展示されている。
 


      ウラジオストク要塞博物館のチケット。撮影料込みで70ルーブルであった。  


外には旧ソ連軍の兵器が多数展示されている。こういったものの実物は、現地まで出向かないと絶対に見ることができない。知ってるのもいくつかあって、興味深く観察する。車体の底とか念入りに見て回る。機能的とも思えないし、カッコ良くもないソビエト軍の兵器だが、形状的には嫌いではない。嫌いなのはアメリカ軍の兵器だ。面白味に欠ける。
それまで誰もいなかったのだが、いつもまにか母子連れがやってきた。兵員輸送車の上に乗っかって楽しそうだ。俺もマネしてみたいが、恥じらいがあってそれはできない。せめて砲門のなかに入ってぐるぐる回ってみる。


line     line   砲門。雪が積もってなければ、ぐるぐる回して遊べる。写真は唯一遊べたヤツ。   line


line     line   Комплекс Ракетного Оружия
БАЭАЛЪТ
バザリート対艦ミサイル。
NATOコードネーム SS-N-12 Sandbox。
1960年代中頃に開発され、1970年代中頃に配備された大型艦対艦ミサイル。射程550km、速度マッハ0.8、発射重量は4800kg。搭載艦艇は改良型キエフ級空母とスラバ級ミサイル巡洋艦。
  line


line     line   Универсалъиый Эенитно-Ракетный Комплекс
ШТОРМ
シュトルム艦対空ミサイル。
NATOコードネーム SA-N-3 Goblet。
1960年代に開発され、実戦配備された艦載用対空ミサイル。旧ソ連では艦対空ミサイルは陸上発射機用SAMの転用が主であるが、シュトルムは例外で最初から艦載専用として開発された。発射重量:845kg、有効射程:300km、有効高度:25km。
  line


line     line   (写真手前)
Бронированная Разведывателъно-ДозорнаяМашина
БРДМ-2
BRDM-2装甲偵察車

(写真奥)
Бронетранспорте
БТР-60 ПБ
BTR-60装甲兵員輸送車
  line

 
 
ウラジオストク要塞博物館
Музей Владивостокская Крепостъ
Адрес:ул.Батарейная 4а 
Тел:40-08-96

民間団体が設立したロシアでは珍しい博物館。毎日正午に博物館敷地内にある大砲から空砲が打たれる。

NATOコードネーム
NATOではソ連の装備の正式名称はわからなかったためコードネームで呼んでいた。 ソ連崩壊後の情報公開によって、これらのソ連製装備の多くは正式名称が判明しているが、ソ連の付番体系が複雑であり、従来の情報との対比の関係から、現在でもロシア製兵器は正式名称とともにこのコードネームで呼ばれることが多い。現在のロシアは、兵器名称を秘匿対象としておらず、新開発の兵器の名称は最初から公表されるため、NATOコードネームの必要性は薄れてきている。 NATOコードネームは多くの事実誤認があり、しかも非常に差別語的な英単語が使われている場合もある。

SS-N
NATOコード。艦艇や潜水艦発射型のミサイルのこと。潜水艦発射弾道ミサイル、戦略用巡航ミサイルと対艦ミサイル/対潜ミサイルが含まれる。地対地ミサイルを意味するSurface-to-Surface Missile(SSM)に合わせて、型番はSSに統一されている。NはNaval(海軍の)を意味する。

SA-N
NATOコード。地対空ミサイルのこと。Surface-to-Air Missile(SAM)に合わせて、型番はSAに統一されている。NはNaval(海軍の)を意味する。

BRDM-2装甲偵察車
1958年に量産開始された水陸両用の偵察車。1989年までに約2万台が生産され、エジプト、シリア、ポーランドなど40カ国以上に輸出された。1991年の湾岸戦争地上戦においてもイラク軍が配備していた。定員4名、最大速度:100km/h(浮航時: 10km/h)。

BTR-60装甲兵員輸送車
BTR-60PAの武装強化型。装甲兵員輸送車の密閉式装甲ボディに、BRDM-2装甲偵察車に使用された14.5mm重機関銃KPVTと7.62mm機関銃PKTを同軸装備する円錐形の砲塔を搭載した。 これにより、搭乗兵員の下車戦闘時において有効な援護射撃ができるようになり、自動車化狙撃師団の独自の戦闘火力を強化するところとなった。搭乗歩兵数は8名にまで減少しているものの、軽便な歩兵戦闘車の先駆けともいえる。定員8名、最大速度:80km/h(浮航時:9~ 10km/h)。
 
 
参考資料:
ユナイテッド・ディフェンス (UNITED DEFENCE)
  旧ソ連・ロシア製兵器150個以上を網羅する国内最大の旧ソ連・ロシア製兵器サイト。参考になります。
 
 
 
目次
 
 
 
 
 
ロシア旅行ガイド
 
 
 
 
 
 
 
 
ページトップへ  Go back to the page top このサイトについて  Terms of Use 管理人の自己紹介  About me コラム  Column メールフォーム  Contacts
 
コピーライト